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OMEGA 主要時計特集

前回はロレックスの代表的なモデルについて触れましたが、今回はオメガのメジャーな商品を紹介したいと思います。

オメガはスイスの時計メーカーでその知名度はロレックスに勝るとも劣りません。

特に時間の精密度が特に秀でており、東京オリンピックをはじめとしたスポーツ競技のタイムの計測に携わっているほどです。

正確な時間を追求したメーカーはどのような時計を作っているのか見ていきましょう。

シーマスター

オメガを語る上でシーマスターシリーズは避けられないでしょう。

このモデルはオメガ創業100周年となる1948年に誕生しました。

「海の守護神」の名を冠しているように耐水性に優れています。

きっかけは第二次世界大戦の時でした。

当時のイギリスなどの連合軍に軍用の時計の生産を依頼され、その中で耐水性や耐衝撃性などの頑丈な時計を作る技術が培われました。

その時のノウハウを活かして作られたものがこのシーマスターとなったのです。

このモデルはその耐久性もさることながらデザイン面も非常にシックな印象を抱かせるものになっています。

そのため、海中専用というよりは水や衝撃に強く、普段使いしやすいモデルとなっています。

現在シーマスターで代表的なモデルはアクアテラ150M、ダイバー300Mでしょう。

「地球と水」という意味を持つアクアテラは文字盤にストライプ柄が採用されており、他のモデルには無い独自の雰囲気を醸し出しています。

ビジネスシーンでも違和感なく使えるので職場からオフの日のアウトドアまで幅広く使用できるのがこのモデルの魅力となっています。

ダイバー300Mは文字通りに水深300mというハードな環境でも正確に動作するダイバーズウォッチとなっており、そのタフさが強みな時計です。

また、潜水時間確認しやすいダイビングベゼルと、減圧した際に発生する負荷から機構を守るために機械の中の空気を逃がすシステム(ヘリウムエスケープバルブ)を採用しています。

これにより、よりダイビングに特化したモデルになっています。

スピードマスター

スピードマスターもまた、オメガの代名詞と言える時計でしょう。

このモデルは1957年に登場しました。

製作当初は車のレースなどモータースポーツでの使用を想定して作られており、こちらもシーマスター同様に高耐久なモデルですがこの時計はある偉大な実績を残したモデルでもあります。

それはNASA公認の時計だということです。

1960年代、NASAは宇宙探査でも耐えられる時計を求めて各時計メーカーから時計を集め、多くのテストを実施しました。

急激な重力や気圧の変化に大半の時計が破損したり動かなくなったりする中でオメガのスピードマスターだけが過酷なテスト後でも正常に動いていたのです。

この結果を見てNASAはスピードマスターを標準装備として採用したのです。

更にはアポロ11号の有人での月面探査でもこのモデルを宇宙飛行士は携行しました。

こうして、スピードマスターは世界初の月面に降りた時計という輝かしい功績を残したのです。

現在のスピードマスターで有名なものを挙げるとまずプロフェッショナルシリーズがあります。

初登場から現在に至るまで仕様変更を経て、今は第四世代のものが流通しています。

第四世代は黒の文字盤にPROFESIONALと刻印されており、スピードマスターが宇宙探査やレースなど極限状態で活躍するプロ達のそばで時を刻み続けています。

どんなに過酷な状況であろうと変わらず動くその仕様はまさにプロフェッショナル向けと言えるでしょう。

また、ブラックの文字盤が宇宙を連想させることから、過去の実績にあやかって「ムーンウォッチ」とも呼ばれます。

もう1つシリーズを代表するものとしてはダークサイドオブムーンがあります。

この時計は文字盤だけでなくベゼルやベルトも黒になっている外見をしています。

前述したプロフェッショナルと大きく異なる点として素材の違いがあります。

ダークサイドオブムーンはセラミックで構成されています。

セラミックはステンレスの半分ほどの重さでありながらも耐久性も優れている新しい素材です。

さらには従来のステンレス製では見られた金属アレルギーも起きにくく、貴重な鉄資源の節約にもなるため、人体と環境に優しい腕時計となっています。

それまではシルバーのステンレスケースが主流だったオメガの中でも一際異彩を放っているモデルがこの漆黒のダークサイドオブムーンなのです。

デ・ビル

シーマスターの中から派生して生まれたモデルがこのデ・ビルという時計になります。

デ・ビルというのは悪魔という意味ではなく、フランス語で都会を意味する言葉です。

1960年代にシーマスターのドレスウォッチ版として製作されたこの時計は他のモデルに比べてスタイリッシュな印象を受けます。

まさに、デ・ビル(都会的)な一品です。

文字盤も時間を示す数字と2本の針のみと非常にシンプルなデザインとなっています。

また、コストパフォーマンスの高さもデ・ビルの特徴の1つです。

このモデルにはコーアクシャル機構というものが搭載されています。

この機構はムーブメントの爪を1つ増やすことで回転するときにムーブメントに発生する負荷と摩耗を軽減します。

このコーアクシャル機能を搭載した時計は通常のムーブメントに比べて2倍の耐久度を誇ります。

これにより、メンテナンスの機会も半分になり、維持費もかなり抑える事ができます。

良い物を長く使いたい人にはデ・ビルはオススメの時計と言えるでしょう。

デ・ビルの人気モデルにはコーアクシャルがあります。

先述したコーアクシャル機構を搭載し、黒の文字盤にローマ数字、3本の時針とシンプルな外見になっています。

フォーマルなアイテムとなっており、特にスーツと合わせやすくなっています。

コンステレーション

オメガのドレスウォッチと言えばコンステレーションと考える人もいるでしょう。

それほどにこのシリーズは有名なのです。

コンステレーション(constellation)とは、英語で星座を意味します。

ロゴをはじめとした時計各所に星をモチーフにした意匠が見られます。

このモデルは1952年にオメガ初の自動巻き腕時計として誕生しました。

自動巻き機構により非常に高い精度を実現したこの時計は天文台で開催されたイベントに出展されることになります。

天文台のコンクールとは時計の精度の高さを競い合うイベントで多くの時計メーカーが参加していました。

オメガもまた、そのコンクールの参加者であり、コンステレーションを代表として選出しました。

そして、天文台コンクールにおいてコンステレーションは優秀な成績を残しました。

この出来事をきっかけにコンステレーションはスイスのジュネーブ天文台を時計の裏に刻み、6時の方向に星のエンブレムを施しました。

星座の名を冠する時計が星を観測する天文台のデザインを入れる、という素敵な背景がこの時計にはあります。

コンステレーションはシーマスターなど他のオメガの時計とは異なり、定番モデルがありません。

というのもコンステレーションは文字盤やベルトなどのデザイン、素材など幅広いバリエーションが展開されているためです。

なので、自分の好みにピッタリ当てはまる時計を見つけやすいでしょう。

歴代のバリエーションの中でもCラインと呼ばれるモデルは非常に高い人気があります。

この時計はブルガリのブルガリ・ブルガリなど数々の時計のデザインを手掛けてきた巨匠ジェラルド・ジェンダがデザインしたものです。

時計本体からブレスレットまでが一体的に見える流線的なシルエットが上品な雰囲気を醸し出しています。

このCラインは生産が終了したにも関らず、現在でも人気なモデルとなっており、中古市場にて高値で取引されています。

以上がオメガの代表的な時計になります。

宇宙や深海など極限状態の環境で動く時計や正確さを競うコンテストで表彰されたりと「精密に時間を刻む」ことに力を注いできたメーカーだということが良く分かりますね。

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