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GUCCI(グッチ)ソーホー ショルダーバッグ

GUCCI(グッチ)ソーホーショルダーバッグを買取致しました。

コンパクトなサイズなので日常的にも使いやすく、シーンを選ばない商品とんっています。

久しぶりにGUCCIの商品の買取だったので今回は改めてGUCCIの歴史を振り返ってみたいと思います。

GUCCI――急成長を遂げたブランド――

GUCCIは1921年、イタリアはフィレンツェにて創設されました。

創始者はグッチオ・グッチ氏です。

この時彼は40歳でした。

創設当初から革製品を取り扱った高級店として評判を呼び、1号店のオープンからわずか2年後に2号店をオープンさせるという彼が経営者としても敏腕だったことがうかがえます。

この成功の裏にはグッチオの確かな目利き能力にあったと言われています。

彼はGUCCIを創設する以前はイギリスでホテルのボーイとして働いており、そこで多くの富裕層の人間に出会いました。

時の首相だったウィンストン・チャーチルや大女優マリリン・モンローをはじめとした著名人たちの手荷物を預かっていく中で彼は良い鞄や服などを見て触れることで審美眼が鍛えられたと言われています。

経営者としても優秀でしたがファッションアイテムを扱う中で大事な良い物を作るという職人目線の思考が成功の大前提にはあると言えるでしょう。

やがてオードリー・ヘプバーンのようなイタリアのスター達を虜にし、その製品の質の高さは海外にも伝わり、ヨーロッパ進出も果たしました。

その後創始者のグッチオ氏が亡くなった後は3人の息子たちによる後継者争いへと発展し、結果的にグッチ一族は経営から手を引きました。

この跡取り問題は「ハウス・オブ・グッチ」という映画で取り上げられるほど泥沼化しました。

現在GUCCIはPPRグループの傘下に入っており、デザイナーのトム・フォード氏を迎え入れて、現代のGUCCIの地位復権に大きく貢献しました。

GUCCIの実績――ブランドという概念の先駆け――

そんな波乱万丈な歴史を持つGUCCIですが実はブランドとしてとても偉大な発明をしています。

それは「ブランドを作った」ことです。

ファッションブランドなんだから当たり前のことかと思われるかもしれません。

正確には「ブランドロゴをデザインに使用した最初の企業」とでも言うべきでしょうか。

1933年にGUCCIのブランドロゴである「ダブルGマーク」が考案されました。

これは今回買い取ったショルダーバッグにもあるように2つのGが重なり合ったデザインです。

この2つのGはデザイナーでもあったグッチオの名前の頭文字をそれぞれとったものでそれまでファッションアイテムにデザイナーの名前はあまり多くありませんでした。

ブランドアイテムの影にコピー品はつきもので粗悪品の流通は多くのファッション企業の悩みの種でした。

そんな中グッチオはこのダブルGマークをデザインに起用しました。

すると「このマークが入っているということはこの商品の品質は保証されている」とユーザーが思うようになります。

俗に言う「ブランディング戦略」をグッチオはとっていたのです。

その後はルイ・ヴィトンなどもモノグラムを本格的に採用したりとファッション業界への影響力は凄まじいものでした。

この点を鑑みるとグッチはファッションブランドの元祖とも言えますね。

冨田質店ではGUCCIをはじめとしたブランド品の高価買取・質預かりを実施しております。

ほかにも腕時計やジュエリーなども取り扱っております。

地域No.1No.1の買取値・預かり値を目指しております。

お査定は無料で致します。

「このバッグ、もう使わないし処分しようかな・・・」

そんな時は是非一度冨田質店へ!

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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お知らせ 丁稚日記

丁稚日記 小休止

冨田質店です。

最近というか7月からずっと暑いですね。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今回は買い取った商品の紹介はお休みして日々感じたことを

話していこうと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

先日のことですがROLEXのコピー品を見る機会がありました。

コピーとすぐに分かればいいのですがこれが非常に本物とそっくりでパッと見ただけでは見分けがつかないです。

正しく物の価値を出す質屋としてはなかなか難しい話です。

中には素材までも同じものが使われているものなので特に判別がしにくい商品です。

それでも時計ならばロゴの質感、バッグであれば縫合やシリアルナンバーの有無などを丁寧に見て鑑定します。

更にこれに対してメーカー側もコピー対策を講じています。

例えば先ほど名前を挙げたROLEXはガラス部分にロゴの透かしが入っています。

ガラスに透かしを入れるという技術は真似できないのでこれが判断基準の1つになります。

本物とコピー品を比べて観察しているうちに偽札の話を私は思い出しました。

日本紙幣は毛紙と呼ばれる生産が難しい紙幣にザラザラした触感が残る印刷技術を用いて作られます。

しかしこれらの印刷技術もほとんどコピーされ偽札が流通しました。

そこで政府は透かしやブラックライトを当てると文字が浮かび上がるなど家庭どころか企業でも再現不可能とされる技術を紙幣に投入し、偽札の横行を止めたのです。

ところが現在は高度な技術が一般人でも利用できる時代です。

それが皮肉にも偽札にも転用可能なのです。

このような真贋のいたちごっこは腕時計やブランドバッグでも起きているのです。

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉がありますが、それはブランド品でも同じことが言えます。

コピー品が出回ると本家の企業にもダメージが及び、経営に影響が出かねません。

そういった事態を避けるためにも我々質屋としてできることはこれまでと変わらず「本物かどうか見極める」ことだと考えます。

真贋を判定し、良いものがたくさん流通する世の中になればお客様のお手元にも価値のある物が行き届きやすくなるでしょう。

当店では真偽の鑑定も含めてお査定を無料で実施しております。

こうした面でも皆様の味方でありたいと思っております。

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「貴金属の王」プラチナ

貴金属と一口に言っても実に様々な種類が存在します。

金、銀はその代表と言っても過言ではないでしょう。

それら貴金属の中でも「貴金属の王」と呼ばれるものが存在します。

その金属の名前は「プラチナ」です。

「プラチナこそ貴金属の王である」

この言葉を残したのはルイ・カルティエ、後に腕時計ブランド「カルティエ」の創設者となる人物でした。

今回はそのプラチナの強みとランクを深堀りしていきます。

プラチナの特徴

プラチナは「白金(はっきん)」という学名にもあるように、

白銀色に輝く美しい貴金属です。

金と同じく腐蝕に対して非常に強い耐性を持っており、王水以外では溶かすことは困難な物質になっています。

白く輝くその外見はホワイトゴールドにそっくりですがプラチナとは全くの別物です。

プラチナの強みは「宝石との相性が良い」という点が挙げられます。

透き通るようなダイヤモンド、燃えるように赤いルビー、深海のように青いサファイア。

これら宝石の本来の輝きを一切損なうことなく発揮させることが出来るのはプラチナの特権です。

中でもダイヤモンドとプラチナの組み合わせは他の追随を許しません。

そのため、結婚指輪にはダイヤモンドがあしらわれたプラチナの指輪が非常に人気が高くなっています。

「純愛」、「変わらぬ愛」という石言葉を持つダイヤモンドにどんな時が経とうと輝き続けるプラチナはまさに「永遠の愛」の象徴と言えるでしょう。

プラチナのランク

プラチナもまた、金と同様に純度によるランク付けが存在します。

上からpt999,pt950,pt900,pt850と分類されます。

pt950のプラチナは国際基準になっており、海外ではpt950より下の純度のものはプラチナと呼べないとされています。

日本ではpt850以上の金属をプラチナと呼称してもよい決まりになっているのでpt850のプラチナも流通しています。

また、pt850/K18と表記されるものもあります。

これは金とプラチナを混ぜて製造されたことを示しています。

この純度のものはプラチナ、金のいずれかの割合が多い場合とそれぞれが半分の割合で構成されている場合があります。

自分が持っているプラチナジュエリーは純度はどれにあたるのか、いくらになるのか知りたい方は是非冨田質店にご相談下さい。

冨田質店では貴金属、ブランド品、時計など高価買取を実施しております。

査定に際しての料金は無料ですので、お値段だけ知りたい方もお気軽にお問い合わせください。

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金の品質・ランク

丁稚日記

 皆さんこんにちは、冨田質店です。

本日は金について語っていきたいと思います。

金は現代において日常の様々なシーンで活用されています。

インゴットや延べ棒などが印象的かと思いますが、

ネックレスや指輪、時計といったアクセサリーはもちろん

カメラにも使われています。

それに加えて、今このサイトを見るために使用しているパソコンやスマートフォンにも金は使用されています。

更に近年では装飾品だけでなく投資のツールとしても用いられます。

このように汎用性の高さが金の強みの1つですが何よりも資産価値の高さも人々に愛された理由と言えるでしょう。

希少性や物質そのものが価値を持つ特性、美しさの観点からいつの時代も金は高値で取引されてきました。

「でも金ってどんなものが価値が出るの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は金のランクを解説していきたいと思います。

良い金とは―純度―

 ではどんな金が良いのでしょう。

注目するポイントは純度です。

金は「K〇〇」のようにその金の純度を表しています。

皆様のお手元に金でできた製品があれば確認してみたください。

ネックレスであれば留め具の裏側に記載されています。

非常に小さいので拡大鏡などで拡大してみることをオススメします。

このKは”karat”(カラット)の略で金の純度を数字化したものです。

金で製品を作る時、別の金属を混ぜるのが通例です。

その製品がどれだけ金以外のものが使われているか

それが重要になってきます。

よく「純金」といったワードは一度は耳にしたことはあると思いますがこれは金のみで構成された製品になります。

この純度が金の価値を決める重要な要因の1つになってきます。

価値のある金の見分け方

 金は上は「K24」から始まり、そこから金以外の金属の含有量が増えるにつれて「K18」、「K12」、「K10」とグレードが下がっていきます。

最上位の「K24」はいわゆる「純金」と呼ばれ、純度は99.99%以上のものにこのランクが与えられます。

主にインゴットやコインに使われておりその製品の重量そのものが価値に繋がります。

また、様々な純度の金の中でも幅広く利用されているのがK18の金です。

「18金」の通称を持ち、ジュエリーをはじめ時計にも用いられます。

そして金製品の中でも日本の国旗マークが刻印されたものがあります。

これは「ホールマーク」と呼ばれ、その金製品に用いられる金の純度が造幣局の検査で証明されたものという意味です。

その金は国のお墨付きということで価値が保証されるのです。

対策

ところが近年は巧妙な偽造技術が流布したため

「国旗のマーク入ってるしこの指輪は18金だ!」

と100%言い切れないのです。

「そんなのどうやって見分けるの?」と思われるかもしれません。

それは経験を重ねるしか無いのです。

刻印の掘り痕や質感など多くの観点から金の真偽を見極めます。

「パッと見ただけでは分からないな」と思われた方は是非冨田質店にお持ちになってください。

多くの金製品を見てきた中で築いてきた確かな鑑定力で高価買取の実績を持っております。

お値段だけ知りたいという方も是非お越しください。

鑑定・査定は無料で行っており費用は一切かかりません。

冨田質店では貴金属製品やブランド品の高価買取を実施しております。

売りたいもの、質預かりしてほしいものがございましたら是非冨田質店へ!

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ダイヤモンドの4C

丁稚日記

こんにちは、冨田質店です。丁稚日記は今回第2回目となりました。

前回は「質屋の歴史」について解説しました。日本では鎌倉時代の時点で既に質屋の業務形態が確立されたという点は驚きでしたね。

今回の丁稚日記のお題は「ダイヤモンド」です。

宝石の顔とも言えるダイヤモンドのアレコレに触れていこうと考えていますのでお付き合いいただければと思います。

ダイヤモンドって?

そもそもダイヤモンドってどんなものなのでしょうか?

ダイヤモンドとは炭素のみで構成された鉱物で、和名は「金剛石」と言われます。

炭素が地下160ⅿ以上深くで膨大な時間をもって超高圧をかけて生成されます。

生成途中で地表に押し上げられた場合、ダイヤは同素体となり、黒鉛になります。これは鉛筆やシャープペンシルの芯に用いられています。

一般的には無色透明ですが、ブルーダイヤモンドなどの色が含まれるものも存在しています。

指輪をはじめとした装飾品などはもちろん研磨剤など工業製品でも重宝されています。

ダイヤモンドは世界一硬くない!?

よく、ダイヤモンドは世界一硬い鉱石と言われていますがそれは誤りなのです。

実はダイヤモンドは世界で3番目に硬い鉱石なのです。

現在、世界一硬い鉱石は「ウルツァイト窒化ホウ素」という火山の残留物で次点は隕石の衝突の際に生成される「ロンズデーライト」です。

しかし、世界一硬い鉱石ではなくなったとしてもダイヤの美しさは唯一無二です。

ダイヤモンドの意味

ダイヤモンドの語源は「征服されざる者、何よりも強い」を意味する”adamazein”,”adamas”(アダマス)から来ているとされています。

それが転じてダイヤモンドの宝石言葉は「純潔・純愛」です。

そのため、ダイヤとは「永遠の絆」の象徴であり、エンゲージリングやマリッジリングによく選ばれています。

ダイヤモンドの4C

ダイヤモンドはそれを評価するにあたって「4C」という評価基準があります。

“Carat”(カラット)、”Cut”(カット)、”Color”(カラー)、”Clarity”(クラリティ)という4つの基準でダイヤモンドをランク付けしています。

①Carat

“Carat”(カラット)はダイヤの重量を表す単位です。

紀元前の宝石商を測る時に使用していたイナゴ豆の古代ギリシア語”Keration”(ケラチオン)に由来しているとされており、1carat=0.2gとなっています。

カラットが大きいほど価値が上がるとされていますが、大きさや重量だけではダイヤモンドの価値は決まりません。

他の3Cの評価も鑑みて初めてそのダイヤのランクが決まるのです。

②Cut

2つ目のCは”Cut”(カット)です。これはダイヤモンドの輝きをいかに引き出せているか極めて重要な要素になります。

代表的なカットには「ラウンドブリリアントカット」があり、皆さんがよく想像される形になります。

このカットはダイヤのロス率が少ない上、美しい輝きを引き出せる技法です。

光源に当てると赤、黄、緑などのプリズムのような光が放たれます。

このカットの評価基準では上記のラウンドやハートといった形ではなくカット面や光がどのように反射して輝くかを見ます。

評価は上からエクセレント(excellent)、ベリーグッド(very good)、グッド(good)、フェア(fair)、プア(poor)の5段階に分かれます。

結婚指輪など特別な贈り物などでダイヤを検討される際にはカットでどのように光るのか注目してみるといいでしょう。

③Color

3つ目のCは”Color”(カラー)です。

これはダイヤの色味を表す部分になります。

ダイヤは無色であればあるほど高品質とされています。

ダイヤの色はパッと見ただけでは区別が全くつきません。

そのため、Colorの評価には複数人で鑑定を行い、全員の意見が一致するまでもう一度鑑定をやり直し続けます。

評価はD,E,Fの”Colorless”(無色)、G,H,I,Jの”Nearcolorless”(ほぼ無色)、K,L,Mの”Faint”(ごくわずかに色味がある)、N,O,P,,Q,Rの”Verylight”(わずかに色味がある)、S,T,U,V,W,X,Y,Zの”Light”(色味がある)に分かれます。

アクセサリーで人に贈る場合はG以上を目安にするといいでしょう。

このグレードは非常に人気があり、ベテランの鑑定士が専門の照明を用いてやっと色味を感じられるレベルです。

ダイヤが大きいほど、色味は目立ちやすいのでご注意下さい。

④Clarity

最後のCである”Clarity”(クラリティ)はダイヤモンドの透明度を指します。

ダイヤは地球の深くでの圧力と熱によって作られる天然の産物です。

そのため、結晶時に取り込んでしまった内包物(インクルージョン)や傷などを有しているものがほとんどです。

Clarityはその異物がいかに少ないかを判定する基準です。

無傷に近ければ近いほど高品質となります。

評価は「無傷」の”Flawless”、「内部は無傷」の”Internaly Flawless”、「ごくごくわずかに内包物あり」の”VeryVerySlightlyIncluded”、「ごくわずかに内包物あり」の”VerySlightlyIncluded”、「わずかに内包物あり」の”SlightlyIncluded”、「内包物あり」の”Included”に分かれます。

Flawlessは原石に近く、最高評価のダイヤですが非常に希少なためほとんど市場に流通しません。

また、SlightlyIncludedであっても肉眼では上位のダイヤとほとんど区別がつきません。

Clarityにそれほどこだわりが無ければ、比較的リーズナブルなSlightlyIncludedのジュエリーを購入するのも視野に入れても良いでしょう。

まとめ

以上がダイヤの品質を決定する4つのCでした。

これら4Cは熟練のトレーダーによって鑑定されます。

ジュエリーを購入していた時に付属している鑑定書があれば、チェックしてみたください。

もし、鑑定書が無ければ鑑定機関や宝石店に鑑定依頼をする必要があります。

冨田質店では鑑定書が無くてもダイヤモンドの高価買取、質預かりを行っております。

ダイヤモンドの鑑定には自信を持っております。

査定は無料で行っていますので是非お気軽にご来店下さい。

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質屋の歴史 

丁稚日記

こんにちは、冨田質店です。今回から質屋のあれこれを「丁稚日記」という形で投稿していきたいと思います。
質屋というと「敷居が高そう・・・」、「難しそう・・・」というイメージを抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの「丁稚日記」を立ち上げる次第になったわけです。
質屋に関連する物事を発信し、質屋をより身近なものに感じて頂けたら幸いです。
さて、「丁稚日記」第一回目は「質屋の歴史」です。どんなものにも必ず起源があります。
質屋も例外ではありません。

日本における歴史

質屋の起源は非常に古く遣唐使が遣わされた6~7世紀頃にはすでにその概念があったと言われています。
そして、質入れのシステムが完成し、店舗を構え始めたのは鎌倉時代とされています。
当時は「質屋」という名称は無く、預かった商品を土の倉で管理していたことから「土倉(どそう・つちくら)」と呼ばれていました。
土倉の主な取引相手は武士達で彼らが所有していた刀はもちろん、なんと所有していた領地まで預かっていたそうです。
土地を質入れ・・・現在では想像もつきませんね。

そして貨幣経済が発達すると土倉は一般の庶民も客層に取り入れ、江戸時代には「質屋」と呼ばれるようになりました。

ここで現代の質屋のシステムが形づくられていきました。
江戸時代では人々は夏には冬の着物を質に入れ、冬は逆に夏の着物を質に入れるように日常生活に密接していました。
そして、大日本帝国憲法が制定された明治時代には「質屋取締法」の制定などの法整備が始まりました。
時代は流れ、1950年に質預かりの際の質料の上限や期限を設けた「質屋営業法」が制定され、現在の質屋の形になりました。 

現在では従来の質預かり以外にも買取も行っているのが通例です。

また、質として預かるものは時計やブランド品がメインに移り変わっています。

海外の質屋の歴史


更に、日本だけでなく世界中に質屋は存在していました。
古代ローマでは皇帝アウグスティヌスによる公営の質屋がありました。
また、時代が進みキリスト教が普及するとカトリック教会によりお金のやり取りをする質屋は規制されましたが、ユダヤ教徒により存続していました。
シェークスピアの作品「ヴェニスの商人」では主人公の親友が結婚費用のためにユダヤ教の商人に自身の肉1ポンドを担保にお金を借りていました。
英語で質屋を表すと”Pawn shop”と言います。”Pawn”は「質物」の意味ですがこれはラテン語で「衣類」を意味する”patinum”が由来になっています。
着るものを質に入れるのはどこでも同じようですね。

余談


ちなみに蛇足になりますが、ある遊園地に質屋があるのは皆さんはご存知でしょうか?
それは、「東京ディズニーシー」です。アメリカン・ウォーターフロントにある「マクダックス・デパートメントストア」というお店はドナルドダックの叔父にあたるスクルージ・マクダックが経営している質屋なんです。
マクダックは質屋を経営し、繁盛し、最終的には大きなデパートへと発展させました。お店の中には値札がついたバッジやカメラ、ギターなど様々な質物が展示されています。
ディズニーシーに行く際、一度マクダックス・デパートメントへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

まとめ


以上が「質屋の歴史」となります。振り返ってみると古来から庶民の味方として生活に根付いたものでした。
預かる品物は衣類などの生活必需品や嗜好品から電化製品も預かるという変化も伴いつつも、お客様の味方という姿勢は今も変わらずに努めています。
このブログをご一読頂いて、少しでも質屋に興味を持たれた方は是非冨田質店をご利用ください。