ルイ・ヴィトン ネオノエ M44020の買取を致しました。
使いやすいサイズ感で使い勝手の良いモデルです。
ネオノエはノエを現代風にアレンジした商品なのですが、そもそもノエとはどういうバッグだったのでしょう。
今回は原点となったノエも踏まえて、ネオノエの背景について解説していきます。
はじまり――シャンパン用バッグ――
ノエは1932年に販売が開始されました。
当時としては非常に珍しい巾着タイプのバッグになっています。
ボストンバッグやトランクなどが主流だったヨーロッパでは極めて斬新なデザインでした。
この奇抜なデザインは元々シャンパンを運ぶことを目的に設計されました。
初代ノエにおいては真っ直ぐなシャンパンボトルを4本、逆さまにしたボトルを1本の合計5本を収納できます。
このノエという名前もシャンパンやワインに由来しています。
ノエ(NOE)はフランス語で「ノア」と読み、これは「ノアの箱舟」で登場する男ノアからとってきています。
ノアは酒好きとされており、洪水の後に彼はワインを飲んで酔っぱらって寝てしまったというエピソードがあります。
この逸話からノエというバッグの名前に採用されました。
そして、初代ノエから現在のネオノエに至るまで柄のバリエーションや紐のデザイン等の変更はありましたが、巾着の形は変わらずに受け継がれています。
他のバッグに当てはまらない独特な形状をしたノエは一度は生産が止まっていましたが、再び人気が爆発しました。
その影響を受け、2007年に限定版のミニノエが販売されると再びノエ人気が高まり、2013年には本格的にノエの再生産が始まります。
人気が復活していく最中だった2017年にミニノエは世に出ることになりました。
ミニノエはノエのデザインをよりモダンにアレンジし、モノグラムにワンポイントに別の色を入れたモデルも登場しました。
リニューアルしたミニノエはますます人々の注目を集める大人気商品になったのです。
日本でのノエ――2度のブーム――
海外では根強い支持があったノエですが、日本ではどうだったのでしょうか。
1980~1990年にかけて日本でノエブームが起きます。
モノグラムやダミエなどシンプルなものを中心に日本人に愛されてきました。
ところが、2000年に入ると評価は一転し、一昔前のバッグという認識が広まり、世間からノエは飽きられてしまいました。
そんな中でハイブランドの昔の商品にヴィンテージ品として価値を見出す動きが起きました。
この動きは昔のブランド品を再評価する流れを生み出しました。
ルイヴィトン製品もその例外ではありませんでした。
中でもノエのデザインがバブル期を彷彿とさせるとして若者の間で話題になりました。
急激に需要が高まり、親のお下がりのノエを使う人も出てくるほどでした。
こうして、ノエに注目が集まっている中でネオノエが発売され、更にブームを後押しすることになりました。
このように日本では2回ノエブームが起きていたのです。
現在、デジカメやレコードなどレトロブームの真っただ中ブランドバッグもまた、昔の物を楽しむ流れが生まれているようですね。
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