セリーヌ ラージジップウォレットの買取を致しました。
薄い緑のレザー地が落ち着いた雰囲気が漂う財布です。
淡い色合いなので春物とも合うでしょう。
今回買い取らせて頂いた財布など革製品は現在、様々な用途・場所で利用されています。
今回は身近な革製品のあれこれをオムニバス形式で紹介していきます。
革の記念日
革の記念日というのはご存知でしょうか。
11月3日は革の記念日なのです。
文化の日なのですが、それと同時に「いい(11)レザー(03)」の日でもあります。
レザー製品の魅力を広めたいという思いから日本皮革産業連合会によって制定されました。
このレザーの日は形式だけの記念日ではありません。
この日には様々なイベントが開催されます。
レザー製品の即売会もありますが、注目度が高かったイベントは「ベストレザーニスト賞」です。
モデルや俳優、アーティストといった各業界のレザー愛用者がノミネートされ、男女それぞれ一名が受賞します。
レザーが単に似合うだけでなく、意外なものとレザーの気味あわせなど斬新な魅せ方で受賞された人もいるようです。
2020年度以降は開催されていませんが、再び開催されることが楽しみです。
このように、レザーに親しみを持つために記念日が制定されているのです。
まるで焼肉!?革の部位
革にはそれぞれ用途に合わせた部位を使って製品を作ります。
一枚の革から使う分だけ切り取るという使い方はしていません。
例えば、ベンズやバットと呼ばれる部分。
これは牛の背中やお尻にかけての革で、非常に硬い素材です。
柔軟性がなく、厚みもあるのでベルトに用いられます。
また、肩の部分の革であるショルダーレザーは牛が頻繁に動かす部位の革なので、柔軟性が抜群です。
鞄のベルトなど主に柔らかさを求められる際に使われます。
更にはベリーと呼ばれる牛革もあり、これはおなかの革を指します。
やわらかく薄いので加工のしやすさは抜群ですが、面積が限られているという欠点もあります。
バッグの内張りや財布などに使われます。
上記のように、部位ごとに製作される製品が変わってきます。
革は採取する動物の種類でも材質が異なり、それぞれ異なる性質を発揮します。
ですが、同じ動物でも使用する部位によってまるで別物の強みを持っているのです。
特に大きな面積の革を採取できる牛革は特にその傾向があります。
書いているうちに部位の話しているとなんだか焼肉の説明みたいだと感じるのは自分だけでしょうか。
SDGsと革
近年では、SDGsが至る所で提唱されています。
その動きはもちろん革製品にも波及しています。
やはり、動物の革を採ってそれを加工しているので、サステナビリティの点では問題視されます。
革というのはやはり嗜好品ですから、必需品ではないのにそれのためにわざわざ動物の命を奪うのはどうなのかと議論になっているようです。
そこで、革の生産方法の見直しが行われています。
例えば、食用の牛の食肉加工時に発生する副産物の皮を革へ加工する施策もあります。
これは逆に畜産業で問題になっていた食肉加工の際に廃棄する部分が多いことの解決も同時に達成していると話題になりました。
また、革を加工する際に大量の薬品と水を使用することも問題視されていました。
特にタンニングという過程では排水や薬品が使われて、環境の負荷が大きい作業でした。
そういった問題を解決すべく、植物由来のタンニンを起用したり水が循環するシステムを導入することで、一枚の革の生産あたりで発生する廃棄物を減らす効果が生まれています。
我々の次の世代にも革製品を使ってもらうためにも、いかにして環境への負担を少なくできるか、日々研究が行われています。
我々も今手元にある革製品を手入れを行い、少しでも長持ちさせてSDGsに貢献していきましょう。
冨田質店ではセリーヌをはじめとしたブランド品や腕時計、ジュエリーなどの高価買取・質預かりを実施しております。
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「この財布、もう使わないな・・・」
そんな時は是非一度冨田質店へ!
皆様のご来店を心よりお待ちしております。