シャネル マトラッセの買取を致しました。
バッグのキルト模様をブレスに刻印し、マトラッセという有名 な名前を関するシャネルの代表的な腕時計です。
前回のブログでシャネルは圧倒的なデザインセンスで過酷な時計業界を生き抜いたと紹介しました。
では、その類まれなデザインを手がけた人物は一体何者なのでしょうか?
今回はそんなシャネルウォッチのデザイナーについて探っていきます。
シャネル一筋デザイナー、ジャック・エリュ
シャネルを代表する腕時計でよく挙げられるのがプルミエールでしょう。
シャネルウォッチの中でも特に傑作と名高い商品です。
この商品のデザイナーはジャック・エリュです。
彼は18歳という若さでシャネルに入社し、そこから40年デザイナーを務めました。
彼はデザイナーとして広告の一新など様々な改革を実行しました。
そして1965年には香水部門のクリエイティブプロデューサーに就任し、数多くのヒット作を生み出したのです。
ジャックはシャネルの伝統に関わる商品の仕事も携わるようになりました。
シャネルを代表する香水である「5番」のボトルのデザインも担当しました。
そんな中彼はシャネル製腕時計の制作を依頼されます。
シャネルの看板を背負えるような時計を作りたいと考えた彼はプルミエールをデザインしました。
この時計はシャネルのバッグに使われるレザーをブレスに編み込み、本体も文字盤と枠で金と黒のツートンで整えられ、さらには時計の形が彼が手掛けた5番のボトルに似せた形になっているのです。
生涯を通して、シャネルに関わってきたジャックはシャネルに関するあらゆるエッセンスをまとめ上げ、一本の時計にしました。
この商品は大変好評で、シャネルウォッチの潜在能力をアピールするには十分なものでした。
それからジャックは1993年に新たな時計のデザインに着手しました。
今回は女性だけでなく、男性でも使えるデザインが要求されました。
前回のプルミエールがシャネルそのものの具現化なら今回はシャネル以外のものからコンセプトやインスピレーションを得ようと様々なものを見て回っていきます。
ジャックは「不滅の時計」を軸にしてデザインした「J12」を発表しました。
素材にセラミックを採用し、カラーも黒よ白の2種類を展開し、
「時代を超越して不滅であり、輝くような黒か、まばゆい白」というコンセプト通りに非常に長持ちし、綺麗な時計として評価を得ました。
このJ12はプリミエールとはかなり方向性が違う時計になっています。
プルミエールはブレスレットにも見える女性的なシルエットなのに対して、J12は従来の腕時計らしい無骨なシルエットになっています。
また、J12という名前はヨットレースのアメリカカップという大会がそのレギュレーションからJクラスと呼ばれており、そこから由来しているといわれています。
名前の由来や素材、形状などからそれまでのファッション用の腕時計とは一転しJ12はスポーツウォッチとして販売されました。
シンプルかつ頑強な構造により、GMT機能や新たな機構なども盛り込んだ機種も展開するなど高い拡張性も話題になりました。
J12の登場によりジャックはシャネルが実用的な時計も高品質だと証明し、時計マニアも注目する定番ブランドに発展させました。
まさに人生を通してシャネルを見てきた人間だからこそ腕時計事業を成功に導けたと言えるでしょう。
冨田質店では、シャネルをはじめとしたブランド品や腕時計、ジュエリーなどの高価買取・質預かりを実施しております。
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「この時計、もう使わないな・・・」
そんな時は是非一度冨田質店へ!
皆様のご来店を心よりお待ちしております。