エルメス バーキン30が手元に来ました。
めったに入ってくる商品ではないので、今回はバーキンの概要を振り返った後、実際に観察してみた感想をレポート形式で書いていきます。
バーキンをざっと振り返る
まずはバーキンの誕生経緯や特徴をおさらいしていきます。
バーキンは1981年に誕生しました。
名前はイギリス女優のジェーン・バーキンに由来していると言われています。
きっかけはエルメスの社長ジャン=ルイ・デュマが飛行機内でジェーンと出会いでした。
ジャンはジェーンと機内で雑談をしており、その中である悩みを聞きました。
当時子育て中の彼女は藤で編まれバスケットを使っていました。
それはとても高品質でしたが、哺乳瓶や日用品などが周りから見える状態で困っていました。
高級感もありながら、欲しいものがすぐに取り出せる収納機能もあるバッグがあればとジェーンは悩んでいたのです。
その話を聞いたジャンは彼女の悩みを解決するようなバッグをプレゼントすることを約束しました。
その後、ジャン自らがデザインを書き起こし、形にしました。
それこそがバーキンでした。
最初のオーナーはもちろんジェーン・バーキンです。
外見は1つのハンドルと普通のバッグですが、左右のストラップで口の大きさを調整が可能になっていました。
この構造が採用されたことで、必要なものを取り出せてあとは絞ることで中身が見えないようにもできました。
このバーキン、それ以外にも雑に使っても傷つきにくく、カフェの床に置きっぱなしにしても問題なく使える耐久性も高く評価されました。
ジェーンが使用していたオリジナル版バーキンのサイズは40でした。
その後は35や30といったサイズバリエーションが展開されました。
日本ではこの小さめのサイズが人気になっています。
そんな経緯で誕生したバーキンは現在も人気を博し、中古市場でも高値で取引されています。
次にバーキンに実際に観察した感想になります。
バーキンの所感
まず、触り心地ですが程よい柔らかさがあります。
これはトゴスキンを使用していることに起因しています。
トゴスキンとは雄の仔牛から採れる貴重な素材を指します。
そのため、柔らかさとしっかりした感触が同時に感じられます。
フニャフニャとした柔らかさではなく絶妙な感触です。
新品のランドセル、と個人的には感じました。
次に革目です。
革目は非常に小さく、キメが細かい点が特徴です。
バーキンの定番素材としてトゴスキンと同列に挙げられるのが、トリヨンクレマンスですが、あちらに比べてもずっとキメ細かい模様なのが見えます。
また、トゴスキンの特性として革目の個性が出る点もありました。
トゴスキンはその加工方法により、血管の痕や筋などが残っていることがあります。
それが独特の模様を生み出すのです。
そして、刻印にも特徴があります。
これはバーキン以外の製品でも言えることですが、綺麗に加工されています。
エルメスの刻印は革地に文字をプレスし、そこに塗料をつけているのですが非常に丁寧な仕上がりになっています。
コピー品だとこの刻印の塗料がはみ出ていたりしていますが、本物は少しもはみ出していません。
こういった作りは本家本元のエルメスだからこそなせる業と言えるでしょう。
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