今回もブランド時計の有名どころを紹介する回となっています。
良ければ前回のオメガの特集もご覧になって頂けると幸いです。
さて、今回取り上げるメーカーはカルティエです。
カルティエは1847年に創設された老舗ブランドです。
ジュエリーなどが有名ですが時計も名作を多く生み出しています。
そんなカルティエの華やかなモデルの数々を紹介していきます。
パシャC
先ほど、カルティエはドレスウォッチがメインのブランドと述べました。
その中でも一際、目を引くのがこのパシャシリーズです。
このモデルはカルティエのスポーツウォッチとなっています。
このように強い個性を持ちながらもカルティエ特有のエレガントな印象も併せ持った時計です。
このモデルが生まれたきっかけは1930年代までさかのぼります。
モロッコのマラケシュの太守であったエル・ジャウイ公が「自宅のプールで泳いでも動く時計が欲しい」カルティエに依頼したという出来事がパシャのルーツになります。
ちなみにモロッコの太守のことを「パシャ」と呼び、それがそのまま時計の名前に採用されました。
その一声から水中で動く時計の開発が始まり、1943年にパシャの最初のモデルが誕生しました。
そこから約40年後の1985年にパシャを一般販売商品として展開し始めました。
そして、1995年にパシャCが遂に登場しました。
それまでのパシャシリーズは高級腕時計として非常に高い価格で販売されており、一般の人々にはなかなか手の届かないものでした。
しかし、パシャCは従来のシリーズとは異なり、リーズナブルな価格で入手できるモデルとして世に出ました。
デザインはそのままにしつつ、普段使いしやすい点から人気が爆発しました。
現在では、生産が終了していますが、なお人気の根強い時計です。
タンク
次に紹介するのはタンクという腕時計です。
こちらも有名なモデルで名前の通り、戦車をコンセプトにデザインされました。
非常に多くの人に愛され、タンクを愛用している人は「タンキスト」と呼ばれるほどです。
このタンクですが、世界で初めて実用的な腕時計として作られました。
時は第一次世界大戦の最中、懐中時計が普及している時代にヨーロッパの兵士たちは銃などで両手が塞がっている状態でも時間が確認できる時計を求めていました。
そこで人々はわざわざポケットから出さなくても時間が確認できる腕時計を考案したのです。
しかし、当時の腕時計とは懐中時計にベルトを組み合わせ、無理矢理腕に巻きつけたものでした。
そこでカルティエは戦車の無限軌道に着目し、時計を四角の形にして突き出して無理なくベルトを付けられるように設計しました。
これがタンクの原型となっています。
抜本的なデザインの見直しにより、腕時計というジャンルを確立した偉大な時計がこのタンクなのです。
そして、芸術的観点においても「アール・デコ様式」という新しい芸術のスタイルを揺るぎないものへ昇華した功績も残しています。
このように歴史の転換点となったタンクシリーズは現在に至るまで多くの派生モデルを輩出しています。
一方で幅広いバリエーションが展開されながらも、タンクのデザインや機構は大きな変更は加えられていません。
これは初期から完成されたデザインで魅力のあるものだったからなのでしょう。
イブ・サンローランやモハメド・アリなど様々な著名人をはじめ、世界中の人々に愛されていることがその証拠です。
こうしてタンクはカルティエの腕時計の象徴になりました。
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