グッチ トートバッグの買取を致しました。
GGプラスという現在は廃盤になったラインが採用されているため、限界価格でご成約頂きました。
皮革製品のブランドは往々にして定番のラインというものがあります。
ヴィトンではモノグラムやダミエという風にそのブランドを象徴するデザインはどれも目を引くものがあります。
それはグッチにも同じことが言えます。
今回はグッチのラインをいくつか紹介していきます。
グッチの王道、GGキャンバス
グッチのラインを語る上でGGキャンバスは外せません。
GGキャンバスとはブランドのイニシャルであるGを2つ組み合わせたロゴを並べて柄にしたものです。
今でこそグッチの代名詞的なラインですが、このデザインが考案された当時は間に合わせのものでした。
GGキャンバスが誕生したきっかけは第一次世界大戦です。
この時、大きな戦争であらゆる物資が枯渇しており、革も当然ほとんど軍隊に回され、使える量は限られていました。
そこでグッチはキャンバス生地に模様を作るGGキャンバスを作りました。
革製品を作れなかった時の緊急の代案で作られたこのデザインですが、扱いやすい製品として大好評でした。
たとえ、代用品でも妥協しないグッチの姿勢を端的に表したラインになっており、そういう意味でもグッチを象徴するラインへと発展しました。
GGスプリーム
GGスプリームも現在のグッチのド定番と言えるでしょう。
GGスプリームはGGキャンバスの生地にポリウレタン加工したもので、耐久性を向上させたラインです。
GGキャンバスはそのデザインの完成度の高さや加工のしやすさから幅広いラインナップが展開され、それに見合った需要が生まれました。
ただ1つ、耐久性が低いことが欠点でした。
それを解決したのが、このGGスプリームです。
このラインはキャンバスの良さはそのままに、汚れにくさ・耐久性をアップさせ、現在では人気ラインの1つになりました。
GGプラス
GGキャンバスの発展形としてGGスプリームが登場しましたが、また別の派生ラインも存在します。
それが今回買い取らせて頂いたトートバッグにも使われているGGプラスです。
このラインはGGキャンバスを塩化ビニル加工したものになっています。
GGスプリームと同様に耐久性に優れたラインです。
こう思いませんか?「これってGGスプリームと何が違うの?」と。
キャンバス生地に別の素材をコーティングして耐久面の改善を図っている点は両者ともにやっています。
では、相違点は何があるのでしょうか。
GGプラスが考案された経緯は環境問題でした。
GGキャンバスの改良品としてGGスプリームは作られましたが、製造過程でダイオキシンが大量に発生することが問題でした。
そこでポリウレタンよりダイオキシンの発生をより抑制できる塩化ビニルを起用して生産過程における汚染物質の量を抑えることに成功しました。
近年は特にSDGsが主流になり、企業レベルでの努力も珍しくありません。
GGプラスはかつてのGGキャンバスやGGスプリームのデザイン性を損なうことなく、より環境に配慮したラインになっているのです。
次の世代に綺麗な自然環境を残すための新たな定番ラインがこのGGプラスなのです。
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「このバッグ、もう使わないな・・・」
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皆様のご来店を心よりお待ちしております。