ルイ・ヴィトン ネヴァーフルMM モノグラム アンプラントの買取を致しました。
黒地のキャンバスにモノグラムがさりげなくちりばめられており、上品な仕上がりになっています。
ルイ・ヴィトンは皮革製品をメインに商品を展開しているブランドですが、その素材には尋常じゃないこだわりがあります。
今回はそんなヴィトン製品の素材特集になります。
モノグラムとダミエ
今やヴィトンの顔になっているモノグラムとダミエですが、実はレザー地ではないのはご存じですか?
これら2つのラインはトアル地という素材で作られています。
これは綿素材にPVCという合成樹脂を表面にコーティング処理をした素材で汚れにくく、耐久性も抜群という性質があります。
さらにそこにシボ加工が施されることでプラスチック感を抑えるようにっされています。
この処理がされているおかげでまるで革のような手触りを実現しているのです。
ひと昔前ではこういった合成皮革の類の商品はとても高品質とは言えないものばかりでした。
しかし、製造技術が発達してきたことにより、見ただけでは動物由来の革か合成の革か区別するのは難しいほどにまでなりました。
ブランドアイテムはもちろんのこと車のシートなどでもこういった技術が用いられています。
こうしてみると、完璧な素材に見えるトアル地ですが、弱点も存在します。
それは加水分解が働いてベタつきが発生していまうことです。
加水分解とは水分と生地が触れると科学反応でプラスチックが溶けてしまいます。
これにより、表面にコーティングされた合成樹脂が剥がれたりベタベタになってしまうのです。
実際使い込まれたヴィトン製品の中にはひび割れが起きてるものがあるかと思います。
これも加水分解で起きる現象の1つということです。
ですが、このような欠点もあるにもかかわらず、モノグラムとダミエは双方共に多くのバリエーションが生み出され続けています。
それはヴィトン自身もこの素材に自信があり、購入者もその魅力が理解されているという証拠と言えるでしょう。
エピ
エピもヴィトンを代表するラインです。
「エピ」とはフランス語で「麦の穂」を意味する言葉で、表面の波状の模様が麦の穂がなびくように見えることから由来しています。
このエピには本革が使われています。
中でもエピに用いられる革はグレインレザーと呼ばれる物を使用します。
グレインレザーとは革の表面にあるデコボコや肌理(グレイン)などを可能な限り残して革のことです。
従来のレザーは革を採取した後、表面をなめして平に加工しますが、それを可能な限り残すいわゆる素材の味を楽しんでもらうタイプのレザーがグレインレザーなのです。
エピの財布を振り返ると確かに波状のグレインが確認できます。
これがあのなんとも言えない独特な触り心地の大きな要因です。
このグレインレザーですが、肌理に合わせた細かい型押し処理がされているため、衝撃に強く傷が目立ちにくい点が強みでしょう。
しかし、エピは染色して製品になっているので水に濡れてしまうと色落ちしてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
それを除けば、エピは常に綺麗で使えば使うほど味が出てくる魅力的なラインなのです。
ヌメ革
ヌメ革もよくヴィトンで連想されるものです。
ヌメ革は素材の総称というよりも加工技術の名称の方が正しいでしょう。
なめし加工の方法で呼び名が変わり、ヌメ革もなめし加工の技法です。
そもそも「なめす」とはどういう作業なのでしょうか。
一般的に動物の革には脂肪などタンパク質が多く含まれています。
これらをそのまま残して革に加工しても脂肪やタンパク質が腐敗して、すぐに使い物にならなくなってしまいます。
なめし加工はこの腐敗を防ぐために皮の脂肪などを除去する作業になっています。
煙でいぶしたり塩を漬けたり様々な手法のなめし加工があります。
こうした多彩な技法の中に茶葉や柿渋などに含まれる植物由来のポリフェノール「タンニン」に漬けてなめす方法があります。
これこそがヌメ革の製造するためのなめし方なのです。
実際のヴィトン製品には特定の商品というよりも部品にヌメ革は使われています。
具体例を挙げるとバッグの持ち手部分によくヌメ革は用いられます。
実際に手に触れて持つ部分なので、滑らかな触り心地を実現しています。
バッグ本体以外にも使い手が快適に使用できるよう、ヴィトンは細部にまで妥協を許さない姿勢がうかがえる素材です。
冨田質店では、ルイ・ヴィトンをはじめとしたブランド品や腕時計、ジュエリーなどの高価買取・質預かりを実施しております。
お査定は無料で致します。
「このバッグ、もう使わないな・・・」そんな時は是非一度冨田質店へ!
皆様のご来店を心よりお待ちしております。