ルイ・ヴィトンのベルトを買い取り致しました。
バックル部分に大きなLV型の装飾があり、非常にアイコニックな商品です。
洋服を着るとき、特にズボンを履く時にベルトは欠かせないものです。
そんなベルトですが、ギリシャで生まれた代物ということはご存知でしょうか。
今回はベルトのルーツや豆知識を紹介していきます。
剣をかけるための帯
先ほど述べたように、古代ギリシャで生まれました。
ベルトという言葉は「バルテウス」という言葉に由来するものです。
バルテウスとは肩にかける帯でそこに剣をぶら下げるための物でした。
日本では侍が刀をはくときは着物の帯に差していましたが、それと同じ役割を果たしていたようです。
そこからやがて身に着けた布を抑える帯の道を進んでいくことになります。
衣服の固定する道具として使われ始めたのは古代ローマ帝国の時代でした。
武器を持たず、内政を仕事とした人が現れたことが要因と考えられます。
その後、西洋の服は今の洋服へと姿を変えますが、ベルトは変わらず使われ続けました。
日本にベルトが伝来してきたのは明治時代で1850年代頃と言われています。
当時は文明開化の動きがあり、多くの西洋文化が取り入れられていきました。
その中で洋装もまた日本に入っていきました。
今まで見たことないタイプの衣服で当時の日本人は困っていました。
ですが、やがては洋服の着方は庶民層にまで広く知られるようになりました。
きっかけは横浜の「鹿鳴館」という社交場でした。
鹿鳴館には多くの外国人と日本人の要人がパーティーを開いていました。
この社交場で外国人から洋装のいろはを学んでいったのでした。
そうした社交場に出入りする上流階級の人が自分の抱えるお手伝いさんなど一般人に広め、庶民の間でも洋服の着方が浸透していきました。
この流れでようやくベルトが使われるようになりました。
それまではガーターやズボン吊りがベルト代わりになったり、中には帯をシャツの上から巻きつける人もいたそうです。
このように元々ベルト文化の無かった地域にまで普及して、現在ではベルトは日常で欠かせないアイテムになっています。
ベルトのかなめ
次はそんなベルトの豆知識をいくつか紹介していきます。
まずは、ベルトに使われているバックルについてです。
バックル自体の歴史は非常に古く、起源は古代ギリシャにまでさかのぼります。
この時点では甲冑やブーツなどの防具を固定する留め具といった軍用に使われたのが主でした。
バックルは中世まで同様に鎧の留め具の用途しかありませんでした。
服装のベルトの留め具としてバックルが使われだしたのは15世紀頃からで女性ものの服でも19世紀頃から使用が始まっていたようです。
もう1つのトリビアは日本でのベルトについてです。
従来のベルトは一定の間隔で穴が開いていてそこに金具を通して調整するものです。
ですが、1912年の日本ではこれを覆す画期的なベルトが生まれました。
それは徳尾錠というものです。
これはバックルが特殊なものになっています。
独自の機構によって、穴が無いベルトでも長短の調節を可能にしたのです。
このバックルの発明者は早川徳次、後のシャープ創業者となる人物でした。
このバックルは特許取得に至り、全国から大量に発注があり、当時鍵屋で修行中の彼の独立のきっかけになったのです。
まさに目の付け所がシャープなベルトですね。
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