ダンヒル 腕時計の買取を致しました。
飾り気なく、シンプルなデザインでありながらアンティーク特有の気品のある商品です。
ダンヒルは腕時計のみならず様々なメンズファッションアイテムを販売する老舗ブランドです。
そのダンヒルはどのような成り立ちだったのか、それが今回のトピックです。
エンジン以外全て揃うブランド
ダンヒルは1880年にイギリスでアルフレッド・ダンヒルによって創業されました。
正確には1から会社を立ち上げたのではなく、彼の父の馬具会社からスタートしました。
アルフレッドは先代が行っていた馬具の生産・販売と並行して、オープンカーでも使えるゴーグルや防風コートの販売も始めました。
これはブランド創設当初、自動車の普及が本格的に始まったことが背景にあります。
オープンカー用のアイテムの販売後、コンドイトストリートに見製を出店しました。
このコンドイトストリートはイギリス有数の道路で、自動車の往来も大変多い場所でした。
人通りが多く、更に自動車の運転手が走っている途中に店を見つけ、そこで買った商品を更に広めてくれるという効果を狙ったのです。
アルフレッドの読みは当たり、コンドイトストリート店は当時の店舗の中でも売上1位をたたき出しました。
ドライバーの需要を的確に見極め、それらを形にした商品を次々と販売していき、ダンヒルはイギリス屈指のブランドに成長しました。
あまりにも多彩はドライブ用品が揃うので、ダンヒルは「エンジン以外なら全部ここで揃えられる」と言われるほどでした。
難局からの脱却
車用品ブランドとして順調に成長していったダンヒルでしたが、もちろん困難にもぶつかっています。
第二次世界大戦の最中、ロンドンが空襲を受け、甚大な被害が出ました。
ダンヒルも例外ではなく、ロンドンの店舗が全壊してしまいました。
この時、アルフレッドの息子ヘンリーは父に24時間以内に事業を再開すると約束した話は有名です。
ダンヒル再建のため、一族は奔走しますがそこへ追い打ちをかけるように創業者アルフレッドが亡くなってしまいました。
不幸の連続だったダンヒルですが、これらを跳ね除けたきっかけがあります。
1966年にアメリカの小説家トルーマン・カポーティが舞踏会にてダンヒル製のタキシードを着用し、彼の召し物に注目が集まります。
ちなみにトルーマンの代表作には「ティファニーで朝食を」があります。
ビッグネームの小説家が着ていたタキシードのデザインが脚光を浴び、ダンヒルを再評価する流れが生まれました。
その後、ダンヒルはタバコメーカーやカルティエなど様々な企業に買収されますが、一貫して紳士服事業を継続していきました。
そこから約20年後に世界3大ラグジュアリー・コングロマリット(複合企業)と称されるスイスのリシュモングループの傘下に入り、現在のラグジュアリーブランドとしての顔が残りました。
数々の災難にも負けずに事業を続け、イギリス代表のメンズブランドの地位を築くその姿は不屈のブランドと言えるでしょう。
冨田質店ではダンヒルをはじめとした腕時計やジュエリー、分ランド品などの高価買取・質預かりを実施しております。
お査定は無料で致します。
「この時計、もう使わないな・・・」
そんな時は是非一度冨田質店へ!
皆様のご来店を心よりお待ちしております。