冨田質店です。
最近というか7月からずっと暑いですね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回は買い取った商品の紹介はお休みして日々感じたことを
話していこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
先日のことですがROLEXのコピー品を見る機会がありました。
コピーとすぐに分かればいいのですがこれが非常に本物とそっくりでパッと見ただけでは見分けがつかないです。
正しく物の価値を出す質屋としてはなかなか難しい話です。
中には素材までも同じものが使われているものなので特に判別がしにくい商品です。
それでも時計ならばロゴの質感、バッグであれば縫合やシリアルナンバーの有無などを丁寧に見て鑑定します。
更にこれに対してメーカー側もコピー対策を講じています。
例えば先ほど名前を挙げたROLEXはガラス部分にロゴの透かしが入っています。
ガラスに透かしを入れるという技術は真似できないのでこれが判断基準の1つになります。
本物とコピー品を比べて観察しているうちに偽札の話を私は思い出しました。
日本紙幣は毛紙と呼ばれる生産が難しい紙幣にザラザラした触感が残る印刷技術を用いて作られます。
しかしこれらの印刷技術もほとんどコピーされ偽札が流通しました。
そこで政府は透かしやブラックライトを当てると文字が浮かび上がるなど家庭どころか企業でも再現不可能とされる技術を紙幣に投入し、偽札の横行を止めたのです。
ところが現在は高度な技術が一般人でも利用できる時代です。
それが皮肉にも偽札にも転用可能なのです。
このような真贋のいたちごっこは腕時計やブランドバッグでも起きているのです。
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉がありますが、それはブランド品でも同じことが言えます。
コピー品が出回ると本家の企業にもダメージが及び、経営に影響が出かねません。
そういった事態を避けるためにも我々質屋としてできることはこれまでと変わらず「本物かどうか見極める」ことだと考えます。
真贋を判定し、良いものがたくさん流通する世の中になればお客様のお手元にも価値のある物が行き届きやすくなるでしょう。
当店では真偽の鑑定も含めてお査定を無料で実施しております。
こうした面でも皆様の味方でありたいと思っております。